札幌スパインジョイントホスピタル

Cervical & Lumbar

くびと腰の手術・治療

くびと腰の手術・治療

当院では、一般的な脊椎手術と比べ、切開が少なく済む「MIST」と呼ばれる低侵襲脊椎安定術をはじめ、全内視鏡手術「FED」や顕微鏡手術などを症状に応じて実施しています。筋組織の負担を軽減することで高齢者にも積極的に施術できます。

腰部脊柱管狭窄症

腰椎椎間板ヘルニア

骨粗鬆症性椎体骨折(圧迫骨折)

頚椎症(頚椎症性脊髄症、頚椎症性神経根症)

頚椎椎間板ヘルニア

頚椎後縦靭帯骨化症

脊柱側弯症(小児)

成人脊柱変形

腰部脊柱管狭窄症病気について病気についての矢印

腰部脊柱管狭窄症に対する手術療法は、すでに確立された方法で、治療後の経過は比較的良好です。
当院では、症状に応じて「除圧術」「脊椎固定術」を行っています。

●除圧術

すべり症などの不安定性がない場合は、神経に対する圧迫を取り除く除圧術を行います。

●棘突起縦割法

筋肉に対するダメージの少ない日本で開発された除圧術です。(参考文献
加えて、手術用顕微鏡を用いて、より神経組織に低侵襲なアプローチを目指しています。
手術当日から歩行が可能で、5~10日後には退院可能です。

●脊椎固定術

後後方(背中側)から神経に対する圧迫を取り除き、インプラントを用いて不安定な脊椎を安定化させます。
従来の後方固定術より皮膚や筋肉に対するダメージの少ない方法を選択しています。手術当日から歩行が可能で、10~14日後には退院可能です。

  • 1

    MIS-TLIF(後方固定術の一つ)

後方(背中側)から神経に対する圧迫を取り除き、インプラントを用いて不安定な脊椎を安定化させます。従来の後方固定術より皮膚や筋肉に対するダメージの少ない方法を選択しています。手術当日から歩行が可能で、10~14日後には退院可能です。

  • 2

    OLIF(前側方固定術の一つ)

前側方(お腹の横側)から脊椎の間にインプラントを挿入し、不安定な脊椎を安定化させる方法です。①より更に背部の筋肉へのダメージが少ない方法です。すべての患者さんに適用できるわけではありません。手術当日から歩行が可能で、10~14日後には退院可能です。

参考文献
渡辺航太.臨整外 38: 1401-1406, 2003

腰椎椎間板ヘルニア病気について病気についての矢印

腰椎椎間板ヘルニアに対する手術療法はすでに確立された方法で、
治療後の経過は比較的良好です。
当院では、主に「FESS、FED」を行っています。
FESS(Full-Endoscopic Spine Surgery) : (完全内視鏡下脊椎手術)
FED(full-endoscopic lumbar discectomy): (全内視鏡下腰椎椎間板切除術)

完全内視鏡下脊椎手術は、直径7mmの内視鏡を使用して行う最小侵襲手術です。8mmの皮膚切開から局所麻酔下で安全に遂行できる患者さんに優しい手術です。
腰椎手術の従来法は、例えば腰椎椎間板ヘルニアであれば、全身麻酔をかけて背中の真ん中を縦に5~6cm切開し、背筋を骨からはがし、骨を削って神経をよけ、ヘルニアを摘出する方法でした。しかし、入院期間が1~2週間ほど必要なことから、超早期の社会復帰を希望する方には適用困難であること、筋肉の一部を剥がすことからスポーツ愛好家には不向きであること、全身麻酔が必要なことから内科的な合併症のある方には適用できないことなど、さまざまな制約がありました。
その点、FESSは局所麻酔下で8mmという小さい傷から、直接病変へ到達することができる全く新しい手術方法です。手術の流れですが、まず腹臥位にて穿刺針を挿入して上関節突起、椎間板に局所麻酔を行います。続いてガイドワイヤーに沿って内視鏡を椎間孔に誘導します。生理食塩水で灌流しながら、必要に応じて3mmのハイスピードドリルで骨を削り、鉗子でヘルニアを切除します。術中に患者さんに下肢の痛み、痺れの状態を確認しながら、1時間程度で終了します。メリットは術直後から歩行可能なこと、術後1-2日で退院可能なこと、日常生活、仕事への復帰が早いことです。

※脊椎に不安定性を伴う場合や椎間孔型など一部では、脊椎固定術を行う場合があります。当院ではMISTと呼ばれる低侵襲脊椎安定術(身体への負担が小さい手術の方法)を積極的に取り入れています。

MIS-TLIF(後方固定術の一つ)
後方(背中側)から神経に対する圧迫を取り除き、インプラントを用いて不安定な脊椎を安定化させます。従来の後方固定術より皮膚や筋肉に対するダメージの少ない方法を選択しています。手術当日から歩行が可能で、10~14日後には退院可能です。

骨粗鬆症性椎体骨折(圧迫骨折)病気について病気についての矢印

当院では、「経皮的椎体形成術(BKP)」「脊椎固定術」を行っています。

●経皮的椎体形成術(BKP)

  • BKP治療

    約5㎜の創から針を刺入し、骨折した椎体に細い経路を作ります。そこへバルーン(風船)を入れます。

  • BKP治療

    バルーンを徐々に膨らませ、骨折部分を持ち上げ、可能な範囲で整復します。椎体内に空間ができます。

  • BKP治療

    その空間を満たすように、骨セメントを充填します。

  • BKP治療

    骨セメントが固まり、骨折した椎体が安定化します。約20分で終了します。

BKP治療

頚椎症(頚椎症性脊髄症、頚椎症性神経根症)病気について病気についての矢印

手術は「前方除圧固定術」や「後方除圧術、後方除圧固定術」を行います。

●前方除圧固定術

神経が圧迫されている範囲が狭い場合は、神経に対する圧迫を前方から取り除き、その部分を固定する手術を行います。顕微鏡を使用して手術を行うことで、より安全に、より体へのダメージが少なくなるように工夫しています。手術当日から歩行が可能で、6〜10日後には退院可能です。

●後方除圧術、後方除圧固定術

神経が圧迫されている範囲が広い場合や、もともと脊柱管が狭い(発育性脊柱管狭窄といいます)場合は、神経に対する圧迫を後方から取り除く手術を追加することもあります。また、頚椎に変形が強い場合や不安定な場合は、頚椎を安定化させる脊椎固定術を行うこともあります。手術当日から歩行が可能で、10〜14日後には退院可能です。

頚椎椎間板ヘルニア病気について病気についての矢印

●前方除圧固定術

神経が圧迫されている範囲が狭い場合は、神経に対する圧迫を前方から取り除き、その部分を固定する手術を行います。顕微鏡を使用して手術を行うことで、より安全に、より体へのダメージが少なくなるように工夫しています。手術当日から歩行が可能で、6〜10日後には退院可能です。

●後方除圧術、後方除圧固定術

神経が圧迫されている範囲が広い場合や、もともと脊柱管が狭い(発育性脊柱管狭窄といいます)場合は、神経に対する圧迫を後方から取り除く手術を追加することもあります。また、頚椎に変形が強い場合や不安定な場合は、頚椎を安定化させる脊椎固定術を行うこともあります。手術当日から歩行が可能で、10〜14日後には退院可能です。

頚椎後縦靭帯骨化症病気について病気についての矢印

手術は「前方除圧固定術」や「後方除圧術、後方除圧固定術」を行います。

●前方除圧固定術

神経が圧迫されている範囲が狭い場合は、神経に対する圧迫を前方から取り除き、その部分を固定する手術を行います。顕微鏡を使用して手術を行うことで、より安全に、より体へのダメージが少なくなるように工夫しています。手術当日から歩行が可能で、6〜10日後には退院可能です。

●後方除圧術、後方除圧固定術

神経が圧迫されている範囲が広い場合や、もともと脊柱管が狭い(発育性脊柱管狭窄といいます)場合は、神経に対する圧迫を後方から取り除く手術を追加することもあります。また、頚椎に変形が強い場合や不安定な場合は、頚椎を安定化させる脊椎固定術を行うこともあります。手術当日から歩行が可能で、10〜14日後には退院可能です。

脊柱側弯症(小児)病気について病気についての矢印

●矯正固定術

椎弓根スクリューというシステムを用いて、側弯を矯正し固定します。このシステムを使用することにより、従来の方法より格段に矯正率が上がっています。
手術翌日から歩行が可能で、通常14日後には退院可能です。

矯正固定術 術前術後の様子

レントゲン画像 レントゲン画像

当院では、手術に限らず小児から成人まで側弯症の治療を積極的に行っております。

成人脊柱変形病気について病気についての矢印

●矯正固定術

椎弓根スクリューというシステムや、椎骨の骨切り、椎骨間の固定など様々な手法を組み合わせて、変形を矯正し固定します。
手術翌日から起立・歩行訓練を開始して、14日後には退院しています。
大きな手術になることが多く、充分に準備をして手術を行っています。低侵襲脊椎安定術「MIST」の術式の1つである「OLIF」といった新しい低侵襲手術の手技も導入、併用し、少しでも全身に負担の少ない手術を目指しています。

●OLIF(前側方固定術の一つ)

前側方(お腹の横側)から脊椎の間にインプラントを挿入し、不安定な脊椎を安定化させる方法です。
切開がわずかなため出血が少なく、背部の筋肉へのダメージが少ない方法です。すべての患者さんに施行できるわけではありません。
手術当日から歩行が可能で、10~14日後には退院可能です。

当院では、手術に限らず小児から成人まで側弯症の治療を積極的に行っております。

脊椎疾患の診療についてのご紹介

胸椎・腰椎

腰部脊柱管狭窄症

腰椎椎間板ヘルニア

骨粗鬆症性椎体骨折(圧迫骨折)

頚椎

頚椎症(頚椎症性脊髄症、頚椎症性神経根症)

頚椎椎間板ヘルニア

頚椎後縦靭帯骨化症

脊椎全般

脊柱側弯症(小児)

成人脊柱変形

脊椎疾患の診療

腰部脊柱管狭窄症

病気について

脊椎疾患の診療

脊椎には神経(脊髄、馬尾、神経根など)の通り道である「脊柱管」とよばれるトンネルがありますが、加齢などによって脊柱管が徐々に狭くなることがあります。
脊柱管が狭くなることで神経が圧迫された状態を「腰部脊柱管狭窄」とよびます。
腰椎の前後のずれに起因する状態を「腰椎変性すべり症」とよびます。
主な症状
背筋を伸ばして立つ、歩くだけで臀部から足部にしびれや痛みが生じ、歩きづらくなる一方、姿勢を前かがみにする、あるいは座って休むとしびれや痛みは軽減されます。
必ずしも強い腰の痛みがあるけではなく、安静にしていればあまり症状は感じません。

主な症状

間欠跛行(かんけつはこう)
休むとまた歩くことができますが、長い距離を続けて歩くことができません。
歩行と休息を繰り返す症状です。

下肢のしびれ・痛み
坐骨神経痛といわれる臀部(おしり)から足部(あし)にかけて痛みが出ることがあります。

下肢の筋力低下
下肢に力が入りにくくなり、つまずきやすくなるといった運動障害が起こることがあります。

膀胱直腸障害
尿の出が悪くなる、あるいは漏れるような症状が出るケースがあります。

治療について

症状が軽度の場合には、保存療法(薬物療法、理学療法、運動療法など)を中心に神経根ブロック療法がおこなわれる場合もあります。

※上記のような保存療法で間欠跛行や歩行能力が改善するということは、現段階では研究で証明されておらず、自然経過と比べて良好な転帰がもたらされるかどうかは現段階では解明されていません。完治を目指す場合には手術が推奨されています。

腰椎椎間板ヘルニア

病気について

脊椎疾患の診療

椎間板はゼリー状の髄核(ずいかく)と呼ばれる組織が線維輪という外層に囲われてできており、各脊椎をつなぐクッションの役割を担っています。
この線維輪に亀裂が生じ、髄核が押し出され突出した状態を「椎間板ヘルニア」といいます。
突出した組織が神経を圧迫することで症状が出ます。
「椎間板ヘルニア」は、椎間板の変性による断裂で起こりますが、悪い姿勢での動作や作業のほか、喫煙や遺伝的要素でも起こりやすくなることが知られています。

主な症状

急性腰下肢痛
坐骨神経痛と呼ばれる臀部(おしり)から足部(足)にかけての痛みが急に出現します。
腰の前屈動作(前かがみ)や椅子に座った時に痛みが強くなります。

下肢筋力の低下
下肢の力が入りにくくなり、つまずきやすいなどの運動障害が起こることがあります。

膀胱直腸障害
稀に、馬尾(ばび)とよばれる腰椎部の神経が、ヘルニアにより強く圧迫されると排尿や排便の障害を生じることがあります。緊急手術を要する場合もあります。

治療について

症状が軽度の場合は保存療法(薬物療法など)が原則で、症状に応じて神経根ブロック療法がおこなわれる場合もあります。
最近では、突出したヘルニアが自然に無くなったり、小さくなったりする場合があることもわかってきました。
「椎間板ヘルニア」の7~8割が手術ではなく保存療法で治癒できると言われています。

骨粗鬆性椎体骨折(圧迫骨折)

病気について

脊椎疾患の診療

骨粗鬆症とは、骨密度(骨の量)が減って骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。
日本はその割合が世界の中で最も高い国とされ、約1000万人以上の患者さんがいるというデータもあります。
骨粗鬆症が原因で、「物を持ち上げる」「尻もちをつく」といった軽い外力によって生じた脊椎(せぼね)の骨折を「骨粗鬆症性椎体骨折」(圧迫骨折)といいます。

主な症状

腰背部痛(ようはいぶつう)
急激に背中や腰に痛みが出現します。体を動かすと痛みは強くなり、寝起きすらままならなくなることもあります。あおむけになるのが辛い一方、座ってしまうと痛みは軽減することが多いです。高齢女性(65歳以上)の急性腰痛(ぎっくり腰)のうち、68%が骨粗鬆症性椎体骨折であったというデータもあります。
また、大きな外力がなく、知らない間に骨折が生じた時には痛みが軽度のケースもあり、〝いつのまにか骨折〟とも呼ばれています。

下肢のしびれ、筋力低下
骨折した椎体がひどくつぶれて(椎体圧潰)、神経の通り道である脊柱管を圧迫したり、骨折が癒合せず(偽関節)不安定な状態が続くと、神経の麻痺が生じて下肢(脚)にしびれ生じたり、筋力が低下して歩けなくなることがあります。

円背、姿勢異常、胸やけ
最初の骨折に引き続いて起こる椎体骨折が複数カ所で生じた場合、身長の低下や背中が丸くなります(円背、後弯症)。姿勢が前かがみに変化して腹部の臓器が圧迫されることで、逆流性食道炎を発症して胸やけが生じることもあります。また、重心が前に移動することで、支えなしでは長時間の起立や歩行が困難になることもあります。
寝たきりになって活動が激減する人も多いため、死亡率が1.8倍も高まったという研究結果もあります。

治療について

ほとんどの場合、保存療法から治療を開始します。硬性装具(コルセット)による外固定で骨折椎体の局所安静を図り、薬物療法(痛みのコントロールと骨粗鬆症に対する治療)を併用します。当院で用いている装具療法での骨癒合率(骨折が治る確率)は88.7%(7.5カ月時点)であり、軟性装具(66.3%)などの方法に比べて、高い骨癒合率であることがわかっています。椎体骨折を防ぐために、骨粗鬆症に対する適切な治療を継続することが重要です。保存療法で改善が見込めない場合は、手術を検討します。

頚椎症(頚椎症性脊髄症、頚椎症性神経根症)

病気について

頚椎の椎間板や関節などの加齢変化が原因で、骨棘(骨のとげ)の形成、靭帯の肥厚、椎間板の膨隆などを生じる疾患が「頚椎症」です。
頚椎症を発症すると、神経(脊髄、神経根)の通り道である脊柱管や椎間孔が狭くなることがあり、脊柱管の中の脊髄が圧迫されて症状がでることを「頚椎症性脊髄症」といいます。脊髄からわかれて上肢へゆく神経根が圧迫された状態が「頚椎症性神経根症」です。
ここからは、頚椎症性脊髄症と頚椎症性神経根症を分けて御説明します。

頚椎症性脊髄症

主な症状

手足のしびれ
手足にしびれ感や感覚の異常が生じることがあります。

巧緻運動障害
手指の細かい運動がぎこちなくなり、動かしづらくなることがあります。ボタンのはめ外し、お箸の使用、字を書くことなどが不器用になる等の症状です。

上肢の筋力低下
肩が上がらなくなったり、肘が曲げにくくなったりすることがあります。

歩行障害
足がもつれるような感じ、足がつっぱってつまずきやすい、階段の上り下りが困難となり手すりを持つようになる等の症状が出ることもあり、「痙性跛行」とも呼ばれます。

治療について

症状が軽度の場合は、保存療法(安静、薬物療法等)が中心となります。脊髄症状が進行する場合や日常生活に支障がある場合には手術療法が必要になります。

頚椎症性神経根症

主な症状

頚部から肩甲骨周囲の痛み
頚部だけではなく、肩甲骨の周りや肩甲骨の間にも痛みがでるケースが多いです。

上肢の痛みやしびれ
一般的に頚椎を後ろへとそらせることで痛みやしびれが発生、あるいは症状が強くなることが多いと言われています。上方を見ることや、うがいをすることが不自由になります。

上肢の筋力低下
肩が上がらなくなる、肘が曲げにくくなることがあります。

治療について

症状が軽度の場合には、保存療法(薬物療法、理学療法、運動療法など)を中心に神経根ブロック療法がおこなわれる場合もあります。
※上記のような保存療法で間欠跛行や歩行能力が改善するということは、現段階では研究で証明されておらず、自然経過と比べて良好な転帰がもたらされるかどうかは現段階では解明されていません。完治を目指す場合には手術が推奨されています。

頚椎椎間板ヘルニア

病気について

脊椎は、椎骨と椎間板が繰り返し重なって構成されています。椎間板は、ゼリー状の髄核(ずいかく)という組織が線維輪という外層に囲われてできており、各椎骨をつなぎ、クッションの役割を担っています。
線維輪に亀裂が生じ、髄核が押し出され突出した状態を椎間板ヘルニアといいます。 突出した組織が神経(脊髄、神経根)を圧迫すると、脊髄症状や神経根症状が生じることがあります。

主な症状

頚部から肩甲骨周囲の痛み
頚部だけではなく、肩甲骨の周りや肩甲骨の間にも痛みがでることがあります。

上肢の痛みやしびれ
一般に頚椎を後ろへとそらせると症状が出現し、痛みやしびれが強くなることが多く、上方を見ることや、うがいをすることが不自由になります。

足のしびれ
時に足の裏にまでしびれが生じることがあります。

上肢の筋力低下
肩が上がらなくなる、肘が曲げにくくなることがあります。

巧緻運動障害
手指の細かい運動がぎこちなくなり、動かしづらくなることもあります。ボタンのはめ外し、お箸の使用、字を書くことなどが不器用になる等の症状です。

歩行障害
足がもつれるような感覚、足がつっぱってつまずきやすい、階段の上り下りが困難となり手すりを持つようになる等の症状が出ることもあります。「痙性跛行」とも呼ばれます。

治療について

症状が軽度の場合は、保存療法(安静、薬物療法等)が中心ですが、神経の症状が進行する場合や神経症状によって日常生活に支障がある場合は手術療法が必要になります。

頚椎後縦靭帯骨化症

病気について

脊椎の骨と骨の間は靭帯で補強されており、椎体の背中側、脊髄の前方には後縦靭帯が存在します。頚椎で後縦靭帯が分厚くなって骨のように硬くなってしまい、神経(主に脊髄)が圧迫された状態を頚椎後縦靭帯骨化症と呼びます。
厚生省の特定疾患に指定され、研究が行われており、遺伝的背景が強く関係していると考えられています。

主な症状

手足のしびれ
手足にしびれ感や感覚の異常が生じることがあります。

巧緻運動障害
手指の細かい運動がぎこちなくなり、動かしづらくなることがあります。ボタンのはめ外し、お箸の使用、字を書くことなどが不器用になる等の症状です。

上肢の筋力低下
肩が上がらなくなる、肘が曲げにくくなることがあります。

歩行障害
足がもつれるような感覚、足がつっぱってつまずきやすい、階段の上り下りが困難となり手すりを持つようになる等の症状が出ることがあります。「痙性跛行」とも呼ばれます。

治療について

脊髄症状がない、あるいは軽度の場合は保存療法(安静、薬物療法等)が推奨されています。
※頚椎後縦靭帯骨化症は、首を後ろに大きくそらす動作のほか、仕事や遊び、泥酔などで転倒・転落することで脊髄症状が出現、悪化することもあるため注意が必要です。
脊髄症状が進行する場合や脊髄症状によって日常生活に支障がある場合は手術療法が必要になります。

脊柱側弯症(小児)

病気について

背骨が左右に弯曲した状態で、時にねじれも加わることがあります。通常、小児期からみられる脊柱の変形を指してきました(近年、高齢者をはじめとした成人の側弯や後弯といった変形も問題となっています)。前方への曲がりを後弯症と呼びます。日本での発生頻度は2%程度で、女子に多くみられます。発症の原因が不明であるもののうち、約60~70%は特発性側弯症と呼ばれます。脊椎の骨の先天的な異常(奇形)による側弯は先天性側弯症、神経や筋の異常による側弯は症候性側弯症と呼ばれます。

主な症状

肩の高さや腰のくびれの左右の違い、胸郭(きょうかく)の変形、肋骨や腰部の隆起(前かがみをした姿勢で後ろから背中をみた場合)、などの変形を生じます。側弯が進行すると、腰背部痛や心肺機能の低下をきたすことがあります。
近年、適切な治療が行われず、変形が進行したことによる中高年以降のQOL(生活の質)の低下が問題となっています。

治療について

①軽度(25度未満)の場合
積極的な治療はおこなわず、進行の程度を定期的に観察していきます。
②中等度(25-30度以上)の場合
装具(コルセット)による矯正治療を開始することがあります。
③高度(40-50度以上)の場合
手術療法が必要になることがあります。
一般的には上記の通りですが、年齢により方法が変わります。

成人脊柱変形

病気について

小児の側弯症と同じように、背骨が左右や前後に弯曲した状態で、ねじれも加わることがあります。小児期からみられる側弯症が進行して生じる場合と、中高年になってから新たに変形が生じる場合があります。左右に曲がる場合を側弯症、前方に曲がる場合を後弯症といいます。成人では特に中年以降の女性に多く生じ、変性側弯症と呼ばれることもあります。

主な症状

腰や背中の痛み、脚のしびれや筋力の低下、間欠跛行(長く歩けない、立っていられない)、逆流性食道炎(胸やけ)、前方注視障害(前が見えない)などさまざまな症状をきたすことがあります。
近年、脊柱の変形、特に後弯変形がADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。また、小児期からの側弯症に対して適切な治療が行われず、変形が進行したことによる中高年以降のQOL(生活の質)の低下が問題となっています。

治療について

変形や症状が軽い場合には、薬物療法や理学療法を行うほか、当院では積極的に体操療法も取り入れています。変形が大きい、あるいは症状が強く日常生活への影響が大きい場合には、最も効果的とされる手術を検討します。